昨年から今年にかけて、日本人にも人気の保険会社『サンライフ社香港』からESGに注目した配当付き貯蓄型保険『Stellar(ステラ)』『Sun Joy(サンジョイ)』『Sun Gift(サンギフト)』が次々に発売されました。
ESGとは?
ESGとは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。
昔に比べ、気候変動問題や人権問題などの社会問題が世界的に顕著になってきました。
記憶に新しいところでは、ESGを重視する投資家が企業統治(コーポレートガバナンス)を問題視しトヨタ自動車への圧力を強めたり、フランスの人権団体がウイグル強制労働の人権問題でユニクロを提訴するなど、株価や企業価値に大きな影響を与えかねず、中長期的に企業が成長するためには、ESGの取り組むことが必須と言えるでしょう。
世界中で注目されるESG投資
これまで、投資家は投資先の価値を測る材料として、主に「株価収益率(PER)」、「株価純資産倍率(PBR)」、「配当利回り」、「自己資本利益率(ROE)」などの定量的な財務情報を指標にしてきました。
それに加え、非財務情報であるESGの要素を考慮する投資が「ESG投資」です。
ESG投資が注目されるようになったきっかけは、2006年に国連が提唱した「責任投資原則(PRI)」です。PRIとは、機関投資家が意思決定プロセスにESG課題を考慮することが、投資リスクマネジメント基準及び社会的責任になるとされる原則です。
現在はThe PRIという団体がこの原則を推進しており、2023年5月時点、日本では東京海上アセットマネジメント、日本生命保険、三菱UFJ国際投信、東京大学など123、世界では5,364の投資機関等がこの原則に署名しています。
▼PRI署名企業一覧
ではどれくらいESGがインデックスに影響しているか見てみましょう。
下記はS&P 500 ESG指数とS&P 500 指数のパフォーマンスを比較したものです。
2019年3月から2022年11月までのS&P 500 ESG※とS&P 500指数の影響の比較
※S&P 500 ESG指数は、S&P 500構成銘柄の内、サステナビリティ基準を満たす300社以上を採用しており、S&P 500が持つ多くの特徴を反映する一方で、S&P 500より優れたサステナビリティ特性を示しています。
2019年1月にS&P 500 ESGが導入されてから 2022 年末までに、ESG 指数はそのベンチマークであるS&P 500を累積 9.16%上回る結果となりました。
ESGは、中長期的に企業が成長するためには取り組む必要があるものであり、そのスコアが高いということは、短期的な業績だけでなく、長期の安定的な成長が期待できるため、香港の貯蓄型保険のように、中長期の資産形成に取り込むのは非常に良いでしょう。
昔の知り合いのサンライフの営業の方も、今後『Sun Joy(サンジョイ)』『Sun Gift(サンギフト)』に力を入れていくということだったので(ESG投資に興味がある人で、上記2つの商品に予算がちょっと届かないという人は『Stellar(ステラ)』)、気になる方はIFAに問い合わせてみてくださいね!
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