先日、日本人にも人気の香港の保険会社FTライフ社から新しく貯蓄型保険『マイウェルス(My Wealth)』が発売されました。
個人的には、リージェントプライムの方が、、、と思ってしまうのですが、みなさんいかがでしょうか?
ブログの後半では、なぜ個人的にはリージェントプライムの方がいいと思うのかをご説明ていますので、この2つの商品で迷われている方の参考になればと思います。
【目次】
―マイウェルスとリージェントプライムの特徴の違い
FTライフ社とは?
FTライフ社は、1990年にベルギー・オランダ系の総合金融機関『フォルティス・フィナンシャル・グループ』の保険部門として設立されました。
その後、世界的な金融危機の影響で企業再編が続き、2010年に『Ageas Insurance Company (Asia) Limited(エイジアス)』に改称し、保険部門が切り離されました。
2016年には、中国有数のプライベート・エクイティ会社であるJDグループに買収され、『FTライフ(FTLife Insurance Company Limited)』に改称されます。
そして2019年からは、NWSホールディングスが親会社となっています。
総資産 | 785億香港ドル ※2021年6月30日 |
ソルベンシー・マージン比率 | 325% ※2023年6月30日 |
FTライフ社の会社紹介は別のブログで詳しく紹介していますので、下記をご覧ください。
マイウェルス(My Wealth)の商品概要
加入事例の前に、マイウェルス(My Wealth)の商品概要をご紹介します。
▼マイウェルスの商品概要
商品名 | マイウェルス(My Wealth) |
契約時被保険者の年齢制限 | 全期前納、2年払い:生後15日~80歳まで 5年払い:生後15日~75歳まで |
契約期間 | 被保険者が128歳になるまで ※被保険者を変更すると、契約期間は新しい被保険者が128歳になるまでに延長 |
プラン通貨 | 米ドル/香港ドル/人民元 ※3年目の契約年度終了以降は、年1回までプラン通貨変更可能。米ドル/香港ドル/人民元/ポンド/ユーロ/シンガポールドル/カナダドル/豪ドルから選択可 |
支払頻度 | 月払い/半年払い/年払い |
最低保険料 | 2年払い 月払い:USD405/HKD3,240/CNY2,835 半年払い:USD2,340/HKD18,720/CNY16,380 年払い:USD4,500/HKD36,000/CNY31,500 5年払い 月払い:USD250/HKD2,000/CNY1,750 半年払い:USD1,500/HKD12,000/CNY10,500 年払い:USD3,000/HKD24,000/CNY21,000 |
支払方法 |
|
▼マイウェルスとリージェントプイライムの特徴の違い
| マイウェルス | リージェントプライム |
契約時プラン通貨 | 米ドル/香港ドル/人民元 | 米ドル |
通貨切替オプション | 〇 | × |
証券分割オプション | 〇 | × |
契約者および被保険者の変更 | 〇 | 〇 |
一部引き出し | 〇 | 〇 |
死亡保険金/解約返戻金の受取りオプション | 〇 | △ |
プレミアムホリデー | 〇 ※5年払いのみ | 〇 ※5年払いのみ |
ボーナスロックインオプション | × | 〇 |
この表だけみると、マイウェルスの方がいい商品なんじゃない?と思われる方も多いでしょう。
確かに、米ドル以外で運用することを考えている方や将来プランを分割したいと思われて方はマイウェルスが候補のひとつになるでしょう。
それでは解約返戻金の違いを見ていきましょう。
マイウェルス(My Wealth)の加入事例
まずは、リージェントプライムとの解約返戻金の増え方の違いを見る前にマイウェルス単体の解約返戻金の増え方を見ていきましょう。
契約者&被保険者 | Aさん 35歳 男性 非喫煙 |
プラン通貨 | 米ドル |
払込期間 | 2年 |
保険料 | 15,000米ドル/年 |
Aさんは65歳から年金の受け取りを開始しましたが、思ったよりも生活費がかかるのでプランを解約することにしたとしましょう。
◆Aさんが65歳の時の解約返戻金
保証された解約返戻金:38,400米ドル(払込保険料の1.28倍)
変動するボーナス+保証された解約返戻金:161,054米ドル(払込保険料の5.37倍)
※受け取り時の税金に関しては受け取る国の税制に従う必要があります。
保証された解約返戻金というのは、保険会社FTライフ社によって保証されている解約返戻金です。解約する場合、必ずもらえる解約返戻金です。一方、変動するボーナスはFTライフ社の業績等により上下に変動する解約返戻金です。
マイウェルスとリージェントプライムの解約返戻金の増え方の違い
それでは次にマイウェルスとリージェントプライムの解約返戻金の増え方を見ていきましょう。
|2年払い 年間保険料50,000米ドルの場合
解約返戻金には、保証された解約返戻金と変動する解約返戻金がありますが、まずは保証された解約返戻金の増え方を見ていきましょう。
全体的にリージェントプライムの方が、保証された解約返戻金の増え方が早いですね。
マイウェルスは保証された解約返戻金の増え方はあまり多くないですね。
これは、どのような貯蓄型保険が好きか、好みの問題もあると思いますが、私個人としては保証された解約返戻金ももう少し増えるものがよいので、この2つの商品であればリージェントプライムの方が推しです。
契約経過年数 | マイウェルス | 返戻率 | リージェントプライム | 返戻率 |
5年 | 40,883 | 41% | 46,458 | 46% |
10年 | 75,030 | 75% | 73,171 | 73% |
15年 | 100,465 | 100% | 102,556 | 103% |
20年 | 101,046 | 101% | 110,918 | 111% |
25年 | 101,627 | 102% | 119,978 | 120% |
30年 | 102,556 | 103% | 130,082 | 130% |
35年 | 107,086 | 107% | 136,470 | 136% |
40年 | 111,731 | 112% | 143,439 | 143% |
45年 | 116,493 | 116% | 150,524 | 151% |
※支払い保険料や支払期間によって、異なります。
※上記の表は各保険会社の設計書を1つの表にまとめたものです。
次に保証された解約返戻金+変動する解約返戻金の合計を見てみましょう。
この契約条件の場合、契約経過年数25年以下の場合はマイウェルスの方が解約返戻金の増え方が早く、30年以上の場合リージェントプライムの方が解約返戻金の増え方が早くなっています。
5~25年も2商品の増え方にそこまで差があるわけでもないので、それであれば保証された解約返戻金の増え方もよいリージェントプライムの方がいいのでは?と思うのです。
契約経過年数 | マイウェルス | 返戻率 | リージェントプライム | 返戻率 |
5年 | 100,610 | 101% | 100,473 | 100% |
10年 | 147,392 | 147% | 137,836 | 138% |
15年 | 206,806 | 207% | 205,501 | 206% |
20年 | 283,800 | 284% | 277,410 | 277% |
25年 | 383,853 | 384% | 371,389 | 371% |
30年 | 493,481 | 493% | 545,574 | 546% |
35年 | 656,930 | 657% | 729,099 | 729% |
40年 | 883,552 | 884% | 975,173 | 975% |
45年 | 1,228,234 | 1228% | 1,305,552 | 1306% |
※支払い保険料や支払期間によって、異なります。
※上記の表は各保険会社の設計書を1つの表にまとめたものです。
※変動する解約返戻金を含むため上記の数値は上下に変動する可能性があります。
まとめ
冒頭でお伝えしましたが、もし筆者が契約する場合は、証券分割も通貨切替オプションも必要ないので、それであれば保証された解約返戻金と変動する解約返戻金の増え方のバランスがよいリージェントプレミアの方がいいかなと思った次第です。
もちろん人によって目的や予算、支払頻度や目的等が違うと思うので、まずはどのような目的で契約するのか、何年後を目安にいくらくらい使いたいのかをよく考えて検討するようにしましょう。
IFAの中には、ヒアリングもほとんどせずに(あるいはしているけれどもお客様の立場にたっていない)新商品1択で勧めてくるIFAもいますので、最低でも2つの商品を比較してもらうようにしましょう。
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