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何が違うの?香港の貯蓄型保険と積立投資商品

このサイトでも、最近の資産形成のトレンドは積立型投資商品ではなく貯蓄型保険商品ですとご案内していますが、『何が違うの?』と問い合わせをいただくことが多々あります。


今回は、サンライフ社の貯蓄型保険『Sun Joy Global』とRL360(旧:ロイヤルロンドン)の積立型投資商品『RSP(Regular Savings Plan)』を例に、解説していきたいと思います。


まず資産形成のイメージは以下です。

貯蓄型保険は、支払った保険料が翌年2倍になったり、逆に資産が半分になってしまったりということはありません。資産はゆっくりではありますが着実に増えていき、損益分岐点を超えれば、支払った保険料よりも資産が減ることはありません。


一方、積立型投資商品は、市場の状況や運用によって、翌年2倍になる可能性もあれば、逆に資産が半分以下になってしまう可能性もあります。損益分岐点というものは一般的に存在せず、満期時に元本よりも減っている可能性も増えている可能性もあります。

香港の貯蓄型保険と積立型投資商品のイメージ

では、『貯蓄型保険はなぜ資産が増えるの?』と思われるでしょう。


まず、積立型投資商品『RSP(Regular Savings Plan)』の場合、契約しているIFAあるいは契約者自身が、350以上のファンドの中から自分でポートフォリオを組み運用します。

こちらは普通の株式投資と似ているので、イメージしやすいと思います。


一方、貯蓄型保険『Sun Joy Global』の場合、支払った保険料は『保証された解約返戻金』と『非保証の解約返戻金』の2つに分かれて増えていきます。


つまり、『保証された解約返戻金』があるという時点で、積立型投資商品と違い『自分のポートフォリオの時価総額(-手数料)=ポリシーの価値』ではないということです。


そして、『非保証の解約返戻金(ボーナス)』は様々な要素で決定します。

香港の貯蓄型保険と積立投資商品の解約返戻金の違い

『非保証の解約返戻金(ボーナス)』

▼Sun Joy Globalのパンフレットから抜粋▼

In general, bonuses on these policies reflect the experience, over time, of the group to which they belong. Bonuses will typically vary based on the performance of a number of factors, with the investment return*, including the impact of asset defaults and investment expenses, normally being the main determinant of bonus performance. Other factors^ include, but are not limited to, claims experience, taxes, expenses and policyholder persistency experience.

Favourable and unfavourable experience may be smoothed out over time to provide more stable bonuses to policyholders. For products with a terminal / special bonus feature, adjustments to terminal / special bonus scales pass through experience normally with less smoothing applied.


訳すと、”一般的に、これらの保険契約のボーナスは、その保険契約が属するグループの長期的な実績を反映したものです。ボーナスは通常、多くの要因の実績に応じて変動し、資産の債務不履行や投資費用の影響を含む投資収益がボーナス実績の主な決定要因となります。その他の要因には、保険金請求の実績、税金、経費、保険契約者の継続率などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。

契約者により安定したボーナスを提供するため、好調な実績と不調な実績は長期間にわたり平滑化されることがあります。ターミナルボーナス/特別ボーナスの特徴を持つ商品の場合、ターミナルボーナス/特別ボーナススケールの調整は、通常、平滑化があまり適用されずに実績を反映します。”


つまり、サンライフ社の経費だったり、他の契約者たちの継続率だったり保険金請求だったり、自分のプラン以外の要素も色々含まれて、『非保証の解約返戻金』が決まりますよということです。


つまり、まとめると以下です。


サンライフ Sun Joy Global

旧ロイヤルロンドンRSP(Regular Savings Plan)

種類

貯蓄型保険

積立型投資商品

プランの価値

運用だけでは決まらない

運用できまる

運用

サンライフ(保険会社)

IFA


そのため、貯蓄型保険を契約するのか積立型投資商品を契約するのかでIFAを選ぶ基準は変わってきます。


IFAの選定基準:貯蓄型保険を検討している場合    

まず、運用商品ではないので、IFAの運用成績は気にする必要はありません。

一番重要になってくるのは、”サポート力” です。


日本語のサポートがしっかりあるかといのは以下で判断できるでしょう。

・顧客数が多いこと

・設立してから最低10年以上経っていること

・日本人が複数在籍していて、日本語のカスタマサポートがあること

・直接連絡の取れるIFAであること


正直上記を満たしているIFAは数社ほどしかいません。

別のページで日本人向けIFAを紹介しているので、参考にしてみてくださいね。


IFAの選定基準:積立型投資商品を検討している場合    

積立型投資商品の場合は、なんといっても ”運用成績” が良くないと資産が増えないので、これは外せないポイントです。IFAに過去の運用成績を必ず確認するようにしましょう。


そして、”運用成績”を確認したら次に確認するポイントは以下でしょう。

・顧客数が多いこと

・設立してから最低10年以上経っていること

・日本人が複数在籍していて、日本語のカスタマサポートがあること

・直接連絡の取れるIFAであること


まとめ 

昔、香港のIFAで働いていた時もそうですが、既にどちらかの商品を契約した人の中にも、”貯蓄型保険”と”積立型投資商品”の違いを理解されていない方が非常にたくさんいました。


例えば、貯蓄型保険を契約しているのに、


『今の運用状況を教えてください。』


と問い合わせが来たり、、、


これから香港の貯蓄型保険や積立型投資商品を契約する方も、既に契約されている方も、しっかりと内容を理解するようにしましょう。







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