香港には、2023年6月30日現在、164の認可保険会社が存在します。
一方日本は、生命保険会社42社および損害保険会社55社(2022年4月1日現在)です。
日本の人口は香港の約17倍もありますが、保険会社は香港の方が圧倒的に多いのです。
でも164も保険会社があったら、個人で一つ一つ比較するのは時間も労力も膨大にかかりますよね。そのためIFAが変わりに最適な保険会社や保険商品を選定して、提案・サポートしています。IFAも香港には約200社あると言われています。
数多くの保険会社とIFAがしのぎを削る香港。
それらを管理・監督する香港保険業界の番人とも言える香港保険業監管局(Insurance Authority)。
それでは、まず歴史から見ていきましょう!
<目次>
香港保険業監管局の歴史
香港保険業監管局は、2015年12月7日に保険会社(改正)条例(「CI(A)O」)に基づいて、香港政府から独立した新しい保険監督機関として設立されました。
インフラ規制を近代化して、香港の保険業界の安定した発展を促進し、保険契約者により良い保護を提供し、保険規制当局が財務面および運営面で適切な措置を講じるべきであるという保険監督者協会の要件に準拠することを目的として設立されました。
香港保険業監管局は、2017年6月26日当時、香港政府部門であった保険長官室の規制機能を引き継ぎ、保険会社の規制を開始しました。
そして、2019年9月23日に香港保険業監管局は以下の3つの自主規制機関(「SRO」)から保険業仲介業者の規制を引き継ぎました。
The Hong Kong Federation of Insurers(香港保険業聯會)
The Hong Kong Confederation of Insurance Brokers (香港保険顧問聯會)
Professional Insurance Brokers Association (香港専業保険経紀協會)
香港保険業監管局の法定機能
保険条例(第41章)に従い、香港保険業監管局の主な機能は、香港保険業界の全般的な安定を促進し、既存および潜在的な保険契約者を保護するために、保険業界を規制・監督することです。同条例では、香港保険業監管局は以下のように規定されています。;
a. 認可保険会社および認可保険仲介業者が条例の規定を遵守していることを監督する責任を負う。
b. 保険事業に関する法律の改正を検討し、提案する。
c. 認可保険会社による適切な行動基準および健全かつ慎重な事業慣行の採用を促進・奨励する。
d. 認可保険仲介業者による適切な行動基準の採用を促進・奨励する 。
e. 認可保険会社と認可保険仲介業者を規制する制度を見直し、必要であれば改正案を提案する。
f. ライセンス制度を通じて保険仲介業者の行為を規制する。
g. 保険契約者及び潜在的保険契約者の保険商品及び保険業界に対する理解を促進する。
h. 効果的な規制戦略を策定し、保険業界の持続可能な市場発展を促進し、世界の保険市場における保険業界の競争力を促進する。
i. 保険業界に影響を与える事項の調査を実施する。
j. 保険業界に関して適切な措置を講じることにより、香港の金融の安定を維持するために財務長官を支援する。
k. 香港または香港以外の金融サービス監督当局と、条例でみとめられている範囲で、適切な場合に協力し、支援する。
l. 保険グループのグループ監督者の決定において、香港外の関係監督者と連携・協力すること。
m. 香港保険業監管局がグループ監督者に任命された保険グループを規制・監督する。
n. 香港保険業監管局がグループ・スーパーバイザーに任命された保険グループを規制・監督すること。
IFAが香港保険業監管局に登録されてるか調べる方法
IFAは保険会社の保険商品を取り扱いますので、もちろん香港保険業監管局に登録する必要があります。
自分のIFAや気になるIFAが登録されているかは、香港保険業監管局のHPで調べることができます。
▼香港保険業監管理局ホームページ
気になるIFAがいるけど、あまり有名じゃないし、ネットで検索してもあまり情報がないというIFAがいたら、上記のホームページで調べてみるといいでしょう。
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