リスクを取りたくない日本人にとって、あまり抵抗のない資産運用のひとつが『定期預金』ではないでしょうか?
仕組みは単純で、決まった期間銀行にお金を預け入れておけば、決まった金利が付くというものです。一般的には指定した期間内は自由に引き出しができませんが、普通預金よりも金利がよいのが特徴です。
ゆうちょ銀行の場合、預入期間が3年未満のものは単利、3年、4年および5年のものは半年複利で計算されます。
香港で資産運用を検討している方の多くは、貯蓄型保険について問い合わせをされる方が多いので、あまり紹介されることがないと思うのですが、実は、オフショア投資商品の中にも定期預金のような商品があります。
それは、インベスターズトラストの確定利回りポートフォリオです。
インベスターズトラスト:確定利回りポートフォリオの商品概要
商品名 | 確定利回りポートフォリオ |
プラン通貨 | 米ドル |
契約年齢 | 18~85歳 |
支払期間 | 一括払い |
最低拠出金額 | 10,000米ドル |
満期 | 3年、5年、7年、10年 |
金利※2023年10月時点 | 3年:3.75%/年 5年:4.0%/年 7年:4.25%/年 10年:4.75%/年 |
管理手数料 | なし |
プラン手数料 | 7米ドル/月 |
クレジットカード手数料 | 3.5% |
死亡給付金 | 解約払戻金の101% |
支払方法 |
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つまりまとめると、契約時の金利が満期まで毎年複利でつくという商品です。
日本もバブル時代は定期預金の年利が7%程も珍しくありませんでしたが、今では利率が高いと言われるネットバンクの定期預金でも金利は年0.3%程、ゆうちょ銀行の定期預金は、年利0.002%です(泣)
▼ゆうちょ銀行金利一覧
日本の定期と比べると、インベスターズトラストの確定利回りの金利がどれだけ高いかおわかりいただけるのではないでしょうか。
確定利回りポートフォリオの金利は、不定期にインベスターズトラストによって変更されますが、契約時の金利は満期まで保証されます。
例えば、Aさんが2023年9月に金利3.25%3年満期の確定利回りポートフォリオを契約したとしましょう。翌年2024年1月にインベスターズトラストが3年満期商品の金利を2.7%に変更したとしても、Aさんが契約した確定利回りポートフォリオは満期まで金利3.25%が保証されます。
現在は、アメリカを始め各国の政策金利が高いため、インベスターズトラストの確定利回りポートフォリオの金利も高くなっています。
貯蓄志向が高い日本人に人気がありそうな商品ですが、IFAや紹介者に問い合わせをしてもあまり紹介されることはありません。
1つ目の理由としては、『香港の保険に興味があります。』という問い合わせが多いためです。インベスターズトラストは香港ではなく、イギリスの海外領土であるケイマン諸島およびプエルトリコを拠点とした会社です。また確定利回りポートフォリオは保険ではなく、固定利付商品です。
『香港の保険に興味があります。』と問い合わせた場合、IFAや紹介者は香港の貯蓄型保険や生命保険を探していると受け取るので、確定利回りポートフォリオを紹介されることはほぼありません。もし、香港を始めとしたオフショア投資商品に興味がある場合は、『オフショア投資商品や香港の保険に興味があります。期間は短期のものと中長期のものに興味あります。』と問い合わせをするといいでしょう。
確定利回りポートフォリオがあまり紹介されない理由2つ目は、契約した際にIFAや紹介者に支払われる手数料が貯蓄型保険等と比べて低いからです。
インベスターズトラストの確定利回りポートフォリオに限らず、固定金利でリスクが少ない商品は手数料(紹介料)があまり高くありません。
そのため、よほど短期(3年、5年)の契約希望、あるいは非常にリスク許容度の低い方でない場合は、あまり紹介されません。
最後の理由として、確定利回りポートフォリオはリスクが低く短期で満期を迎えますが、7年や10年満期であれば、他の商品の方が返戻率が良い場合があるからです。
長くなりましたが、既に香港の貯蓄型保険を契約してる方は分散投資として、何か始めたいけど短期の商品であまりリスクを取りたくないという方、余裕資金も銀行に寝かせたままの方に良いのではないでしょうか。
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