今年に入りHSBC生命は、今まで生命保険のギネス記録だった、2014年3月にカリフォルニアのハイテク億万長者が購入した2億100万米ドルの生命保険を大きく上回る、2億5,000万米ドルの生命保険を販売しました。
どのような人が生命保険を契約したのか、詳細は明かされていませんが、複数の国籍を持つアジアの超富裕層だそうです。
2億100万米ドルの生命保険契約の際は、年間数百万ドル前半の保険料を支払うことになるという記事があったので、今回もそれくらいの保険料を契約者は支払うのかもしれませんね。
世界には想像もつかないようなお金持ちがいるものです。
なぜ超富裕層は他にも投資先があるにもかかわらず、高額な死亡保険金をかけた生命保険を購入するのでしょうか?
みなさんもお気づきかもしれませんが、それは『相続税対策』です。
それぞれの国によって、相続税だったり、遺産税だったりいろいろな名称があると思いますが、超富裕層の資産を相続しようものなら、日本では最大55%もの相続税がかかります。
イギリスの場合は、一律40%。(ただし、不動産は非課税(枠有)など減税措置あり。ありがたや。)
その他にも、アメリカの場合は最大40%の遺産税など、超富裕層にとって相続というのは一族の非常に大きな問題となります。
では、なぜ『生命保険』かというと、”死亡保険金で相続税を捻出する”のです。
※下記はあくまでイメージです。保険料と死亡保険金の割合や相続税の割合は実際の生命保険と異なります。
どういうことかというと、もし現金で50万米ドルを持っていたら、それに対して相続税がかかってしまいますよね。
しかしながら、50万米ドルを保険料として死亡保険金200万米ドルの生命保険を買えば、200万米ドルに半分の相続税がかかったとしても手元に100万米ドル残ります。
つまり、相続税を半分払ったとしても元の50万米ドルよりも多い金額が手元に残るということです。
これが、”相続税を捻出する”ための生命保険です。
実際に、私もIFAで働いていたころに、日本人の超富裕層が相続税を捻出するために生命保険を契約するのを見たことがあります。
私も、相続税に頭を悩ますをほど、早く資産を築きたいものです。(笑)
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