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【オフショア積立投資の王道2】RL360°(旧社名:ロイヤルロンドン)のRSP(Regular Savings Plan)とは?

更新日:2023年6月13日

香港のIFAが取り扱う積立投資商品の代表的なものは、インベスターズトラスト社とRL360°社の2社があります。


▼インベスターズトラスト社(Investors Trust)HP


▼RL360°社(旧社名:ロイヤルロンドン)HP


前回のブログでもお伝えしましたが、インベスターズトラスト社とRL360°社(旧社名:ロイヤルロンドン)の両方の商品を取り扱っているIFAは、あまりありません。各IFA・ファンドマネージャーが魅力的だと思うどちらかの会社のみを取り扱っているケースが多いです。


RL360°社の商品を取り扱っているIFAは、紹介者を通して商品を販売しているところも多く、よくブログで『オフショア投資ならロイヤルロンドン!』や『インベスターズトラストはよくない。』と見かけます。


どちらがいい、悪いということはありません。インベスターズトラスト社もRL360°社もどちらもちゃんとした会社です。オフショア積立投資に興味がある人は、両方の会社の話をIFAから直接聞いて、自分に合った商品を、誰から(IFA)、どのように契約(積立年数や積立金額)するかを決めたらよいと思います。


それでは早速、RL360°社は信頼できる会社なのか?RSP(Regular Savings Plan)とはどういう商品なのか?等を徹底的に見ていきたいと思います。


目次


RL360°社(旧社名:ロイヤルロンドン)社の会社概要

設立

2013年

本社

マン島

拠点

世界170ヶ国以上

​格付け

AKG B+

顧客数

​70,000人以上

主な商品

  • RSP(Regular Savings Plan)

RL360°社(旧社名:ロイヤルロンドン)が現在の形態になったのは2013年ですが、かつては

1861年に設立されたイギリス最大の相互保険、年金、投資会社『ロイヤルロンドングループ』の傘下にありました。


その後、買収や統合の末、2013年10月、ロイヤル・ロンドン360の経営陣はRL360グループ(現IFGL)を設立し、ロイヤル・ロンドンから会社を買収し、RL360°に社名を変更しています。


多くのブログで、未だにロイヤルロンドングループの格付けをRL360°社の格付けとして掲載していますが、現在RL360°社は、ロイヤルロンドングループではありません


RL360°社の格付けは、AKGというイギリスの格付け会社からB+の評価を受けておりますが、S&Pやムーディーズのような大手格付け会社からは格付けを得ていません。


この会社の歴史をみて、『元をたどれば歴史が長い!』とポジティブに受け取るか、『買収の末、今は格付けも大手から得ていない。』と受け取るかは個人の判断にお任せします。

また、このような会社の流れがあるので、未だにRL360°社がロイヤルロンドングループの一部のように誇大して紹介している紹介者やIFAからは決して契約しないようにしましょう。


RL360°社(旧社名:ロイヤルロンドン)社の主要商品

RL360°社は、いくつか商品を取り扱っていますが各IFAや紹介者が紹介しているのは、ほとんど『RSP(Regular Savings Plan)』でしょう。それ以外の商品は、その他の保険会社や金融機関に比べあまり魅力的ではない、というのが正直な感想です。


『RSP(Regular Savings Plan)』の商品概要

RSP(Regular Savings Plan)は2019年4月から発売されている積立型投資商品です。各IFAのファンドマネージャーが、RL360°社のファンドからポートフォリオを組んで運用します。そのため、運用成績がよく、日本語で直接サポートが受けられるIFAから契約することがとても大切です。


また、RSP(Regular Savings Plan)は、以前RL360°社が販売していた『クアンタム(QUANTUM)』の後継商品となり商品概要は似ていますが、『クアンタム(QUANTUM)』と比べいくつかの点で改良されています。

商品名

RSP(Regular Savings Plan)

積立年数

5~25年

※1年単位で選択可能

契約可能年齢

18~65歳

積立年齢制限

満71歳の誕生日まで

※共同名義の場合、年上の契約者の年齢が対象

初期口座期間

積立年数 5~18年:18ヶ月

積立年数 19年:19ヶ月

積立年数 20年:20ヶ月

積立年数 21年:21ヶ月

積立年数 22年:22ヶ月

積立年数 23年:23ヶ月

積立年数 24年以上:24ヶ月

プラン通貨

日本円、香港ドル、米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、スイスフラン※運用途中で通貨変更は不可

最低積立金額※米ドルの場合

日本円:31,000円

香港ドル:2,000香港ドル

米ドル:280ドル

ユーロ:240ユーロ

豪ドル:360豪ドル

英ポンド:200英ポンド

スイスフラン:260スイスフラン

※積立年数が10年未満の場合、最低積立金額は上記金額の2倍

支払頻度

月払い、四半期払い、半年払い、年払い

ファンド数

350以上

支払方法

  • クレジットカード(VISA、Master Card、JCB、American Express※American Expressのみ手数料1%)

  • 銀行送金 ※半年払い / 年払いのみ

  • 香港内の銀行口座自動引き落とし ※米ドルのみ

  • 小切手 ※米ドル、香港ドルのみ ※半年払い、年払いのみ

手数料※米ドルの例

1.プラン手数料:7米ドル

2.初期口座管理手数料:毎月初期口座の時価総額×0.5%

3.資産管理手数料:毎月時価総額×0.125%

4.信託報酬:1%※IFAによって異なる

​ボーナス※米ドルの例

プレミアムインセンティブボーナス

初回積立時に付与されるボーナス 積立年数 10年~:積立金額の1.5ヶ月分 積立年数 15年~:積立金額の3ヶ月分 積立年数 20年~:積立金額の4.5ヶ月分 積立年数 25年~:積立金額の6ヶ月分

※月々の積立金額が、420米ドル以上の場合対象。※他のプラン通貨はRL360°社HPを参照ください。


・アロケーションボーナス

※積立停止中は無し

毎月積立金額

-770米ドル以上の場合:積立金額の1%

-1,330米ドル以上の場合:積立金額の2%


・ロイヤルティボーナス (満期時に付与されるボーナス)

※積立年数10年以上、積立停止期間は含めず

契約年数×0.25%

一部取り崩し

初期口座期間終了後、最低維持残高以上の残高があれば、一部取り崩し可能。


前回のブログで紹介した、インベスターズトラスト社のエボリューション同様に、RL360°社のRSPもオフショア積立投資商品なので、

積立期間中は

『停止しない! 取崩ししない! 減額しない!』

ことが重要です。もし上記を守らなければ、元本割れし、損をする可能性が非常に高いです。


正直なところ、インベスターズトラスト社のエボリューションもRL360°社のRSPも、問題なく積み立てを継続してる人の多くは、月額500米ドル以上を10年以上積み立てが継続できるくらい、資金に余裕がある方です。


月額500米ドル未満で積み立てをしている方は、途中で継続が難しくなり、取崩し・減額・解約をしてしまい、運用益がでなかったり、元本割れをして損をしている方を多く見かけます。


あとは、最低積立金額くらいで積み立てを継続しても、手数料の割合が高いため、利益がでにくいのが現実です。


例えば最低積立金額280米ドルで積み立てを開始したとしましょう。RSPの上記商品概要の4つの手数料のうち、【1.プラン手数料:7米ドル】だけで、手数料の割合が2.8%にもなってしまっているのです。もし、ここまで親切に案内してくれるIFAや紹介者の方がいたら、その方はあなたのことを真剣に考えて相談に乗ってくれているので、信頼できると言えるでしょう。


間違っても、あとで減額すれば大丈夫!長い期間積み立てた方がいいから25年に積み立てましょう!と無理な金額を長期間契約させるようなIFAや紹介者に騙されないようにしてくださいね。


また積立投資型商品の場合、多くの場合運用するのはIFAです。そのため、IFAの運用成績はとても重要です。


『運用成績がよくカスタマーサポートがあるIFAを選ぶ!』


これも大事なポイントですね。運用成績に関しては、年利平均10%を超えていればとてもよい運用成績と言えます。もし年利平均5%以下であれば他のIFAを探した方がいいでしょう。


色々なブログで、「運用成績が圧倒的によい○○(IFA)」「○○(IFA)は絶対に選んではダメ!」と紹介しているのを見かけませんか?


上記のような紹介をしているブログは、多くの場合、良く紹介しているIFAとつながっています。本当に成績がいいのかもしれませんが、ブログに問い合わせるのではなく、IFAに直接問い合わせをして、過去の運用成績を聞くようにしましょう。IFAのカスタマーサポートの対応がしっかりしているかも、ついでに確認できますしね。


自分の紹介料だけ考えている紹介者は、よく下記のような謳い文句を言います。

・初期口座だけ積み立てたら、あとは置いておくだけ。

・将来、減額か取崩しすればいいから多めに積み立てた方がいい。


そのような紹介者ではなく、IFAに直接問い合わせをして、信頼できるパートナーを見つけましょうね。




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