そしたら翌年、さらにいくつもの機能を兼ね備えたESG投資に焦点を当てた貯蓄型保険『サンジョイ(Sun Joy)&サンギフト(Sun Gift)』が発売され、特徴面で特に勝る要素がなかった『ステラ(Stellar)』は表舞台から姿を消した感がありました。
サンライフも同じように感じていたのかもしれませんね。
なんと、『ステラ』が『サンジョイ&サンギフト』とは異なる特徴をもってバージョンアップしました!
それでは生まれ変わった『ステラ・マルチカレンシー(Stellar Multi-Currency)』を早速見ていきましょう!
【目次】
サンライフ社とは?
香港保険と言えばサンライフ!というほど、サンライフ社は有名であり、日本人向けIFAでサンライフ社の商品を取り扱っていないIFAは聞いたことがありません。
サンライフ社はカナダに本社があり、1865年設立と150年以上の長い歴史があります。
日本人向けに商品を販売しているのは、アジアの拠点であり、サンライフ社の100%子会社であるサンライフ香港になります。サンライフ香港は1892年に設立され、130年以上の歴史があり、香港で最も古い保険会社の1つと言われています。
サンライフ社の会社紹介は別のブログで詳しく紹介していますので、下記をご覧ください。
ステラ・マルチカレンシーの商品概要
商品名 | ステラ・マルチカレンシー(Stellar Multi-Currency) |
プラン通貨 | 米ドル/カナダドル/英ポンド/人民元 |
支払期間 | 2年、6年、12年、18年、2年分一括払い(全期前納) |
最低年間保険料 | 2年分一括&2年:10,000米ドル/12,000カナダドル/7,000ポンド/70,000人民元 6年:2,000米ドル/2,400カナダドル/1,400ポンド/14,000人民元 12年:1,500米ドル/1,800カナダドル/1,050ポンド/10,500人民元 18年:1,000米ドル/1,200カナダドル/700ポンド/7,000人民元 |
契約時被保険者の年齢制限(支払期間別) | 2年分一括&2年:0~80歳まで 6年:0~75歳 12年:0~65歳 18年:0~60歳 |
支払方法 |
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その他 |
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ステラ・マルチカレンシーの運用事例
Iさんは自身の老後資金を準備するためにステラ・マルチカレンシーを契約しました。
契約者&被保険者 | Iさん 男性 30歳 |
支払期間 | 年払い 6年間 |
年間保険料 | 15,000米ドル/年 |
いきなり設計書を見てもわかりづらいかと思うので、まずはイラストで見てみましょう。
今回は、ライフステージに合わせて引き出しをする運用事例です。
Iさんが契約者&被保険者の期間
Iさんは合計2回引き出して、息子のJさんにプランを引き継ぎました。
1回目(48歳~51歳):息子が大学生になったので、5,400米ドル/年を4年間引き出し
2回目(60歳~69歳):老後資金のため、5,400米ドル/年を10年間引き出し
Jさんが契約者&被保険者の期間
Jさんは30歳でプランを引き継いだ後、引き出しはせず76歳の時にプランを解約
父親のIさんが75,600米ドルを引き出したにも関わらず、息子のJさんの76歳時点の予定解約返戻金は17,251,707米ドル!なんと、支払った保険料合計(90,000米ドル)の19,253%!
上記の解約返戻金は保証部分と非保証部分を含みます。
非保証部分の解約返戻金については別のブログに詳しく書いているので、まだ知らない人は見てみてくださいね。
そしてこちらは設計書です。
息子のJさんは大金持ちですね(笑)
もちろん上記の設計書通りに引き出しをする必要はないですし、IさんもJさんももっと引き出すこともできます。
『ステラ・マルチカレンシー』と『サンジョイ&サンギフト』の違い
ステラ・マルチカレンシーとサンジョイ&サンギフトは、どれもESG投資に焦点を当てた貯蓄型保険です。
3つの商品の大きく異なる点を表にしました。
| ステラ・マルチカレンシー | サンジョイ&サンギフト |
プラン通貨 | 米ドル カナダドル 英ポンド 人民元 ※3年目の契約応答日以降通貨変更可 | 米ドル |
支払期間 | 2年、6年、12年、18年、2年分一括払い(全期前納) | 2年、5年、2年分一括払い(全期前納) |
最低年間保険料※米ドルのみ比較 | 2年分一括&2年:10,000米ドル 6年:2,000米ドル 12年:1,500米ドル 18年1,000米ドル | 2年分一括&2年:15,000米ドル 5年:3,000米ドル |
まずは『プラン通貨』です。
ステラ・マルチカレンシーはその名前に『マルチカレンシー(複数通貨)』とあるように、プラン通貨が複数選べ、将来プラン通貨を切り替えることもできます。
2つ目の違いは『支払期間』です。
貯蓄型保険の場合、払込保険料が同じ金額の場合、できるだけ短期間で支払った方が、解約返戻金の増えるスピードが速くなります。
例えば、払込保険料総額が60,000米ドルの場合、5年で払うよりも2年払いで払い終わった
方が増え方が早くなります。
しかしながら、『手元にまとまったお金はないけど、毎年の余裕資金はある』『今は円安なので、為替を考慮して分散して払いたい』という方は、ステラ・マルチカレンシーの6年、12年や18年払いがいいかもしれません。
3つ目の違いは『最低年間保険料』です。
若干ではありますが、ステラ・マルチカレンシーの方が最低年間保険料が低く設定されています。他の貯蓄型保険には、もっと最低年間保険料が低いものもありますが、もし、この3つの商品に興味はあるけど予算の都合が。。という方は、ステラ・マルチカレンシーがよいでしょう。
では最後にそれぞれ同じ条件で加入した場合の解約返戻金を比較してみましょう。
|2年払い 年間保険料15,000米ドルの解約返戻金
まずは保証された解約返戻金の比較です。
なんと20年目以降のステラ・マルチカレンシーとサンジョイの保証された解約返戻金は同じ返戻率となりました!
| ステラ・マルチカレンシー | 返戻率 | サンジョイ | 返戻率 | サンギフト | 返戻率 |
5年 | 6,000 | 20% | 9,000 | 30% | 3,000 | 10% |
10年 | 24,300 | 81% | 21,000 | 70% | 20,370 | 68% |
15年 | 30,000 | 100% | 30,540 | 102% | 30,000 | 100% |
20年 | 33,300 | 111% | 33,300 | 111% | 32,628 | 109% |
25年 | 34,311 | 114% | 34,311 | 114% | 33,173 | 111% |
30年 | 35,353 | 118% | 35,353 | 118% | 33,719 | 112% |
35年 | 36,426 | 121% | 36,426 | 121% | 34,446 | 115% |
40年 | 37,532 | 125% | 37,532 | 125% | 35,174 | 117% |
45年 | 38,775 | 129% | 38,775 | 129% | 35,901 | 120% |
※支払い保険料や支払期間によって、異なります。
※上記の表は各保険会社の設計書を1つの表にまとめたものです。
次に保証された解約返戻金+変動する解約返戻金の合計を見てみましょう。
| ステラ・マルチカレンシー | 返戻率 | サンジョイ | 返戻率 | サンギフト | 返戻率 |
5年 | 6,044 | 20% | 25,899 | 86% | 15,973 | 53% |
10年 | 37,290 | 124% | 42,027 | 140% | 38,967 | 130% |
15年 | 49,756 | 166% | 57,358 | 191% | 51,388 | 171% |
20年 | 81,493 | 272% | 83,825 | 279% | 78,154 | 261% |
25年 | 105,546 | 352% | 118,095 | 394% | 103,819 | 346% |
30年 | 163,394 | 545% | 165,270 | 551% | 167,221 | 557% |
35年 | 213,625 | 712% | 228,533 | 762% | 196,696 | 656% |
40年 | 327,093 | 1090% | 318,938 | 1063% | 346,062 | 1154% |
45年 | 437,699 | 1459% | 449,132 | 1497% | 496,319 | 1654% |
※支払い保険料や支払期間によって、異なります。
※上記の表は各保険会社の設計書を1つの表にまとめたものです。
※変動する解約返戻金を含むため上記の数値は上下に変動する可能性があります。
3つの商品の予定解約返戻金を比べた場合、25年未満を目標にしているのであれば、サンジョイがいいでしょう。30年以上を目標にしている場合はサンギフトがいいでしょう。
◆ステラ・マルチカレンシーが向いている方
・予算的な都合がある方
・保証された解約返戻金の増え方を重視したい方
・米ドル以外で加入したい方
・将来プラン通貨の変更を考えている方
◆サンジョイが向いている方
・保証された解約返戻金の増え方を重視したい方
・25年未満の運用を考えている方
◆サンギフトが向いている方
・保証された解約返戻金の増え方を重視したい方
・30年以上の運用を考えている方
あくまでこれは、上記3つの商品を比べた場合です。
サンライフには他にも異なる特徴を持った貯蓄型保険もありますし、香港には、サンライフ以外の保険会社も魅力的な貯蓄型保険はたくさんあります。
興味がある方は、IFAに”直接”連絡してみてくださいね!
※香港の保険契約は、紹介者や紹介会社を通す必要はありません。IFAに自分で問い合わせて、信頼できるIFAか確認しましょう。
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